7月の蒸し暑い日、緑のトラスト保全第6号地での木道整備作業の休憩時間でした。飛んできたクロヒカゲがアオキの葉に止まりました。写真を撮ろうと近づいた瞬間、葉陰から前脚の白いクモががっちりと前脚でクロヒカゲの頭部を押さえ込みました。
白い前脚が珍しく調べてみるとカトウツケオグモでした。カニグモ科ツケオグモ属のクモで環境庁の各県レッドデータの愛知県では希産種として絶滅危惧ⅠB類に指定されている他、複数県でも情報不足とされています。
この科のクモは網を張らず、待ち伏せで獲物を捕らえます。4対の脚は3対が前方を、1対が後方を向いています。前3対の中の前2対が白く、長く、大きく、これで獲物を捕らえます。
加治丘陵には珍しいクモも生息していることが分かりました。