加治丘陵は、東西に長く広がっていますが、八高線の西側にはNPOの活動では余り行く機会はありません。6月の初旬、入間市の西端、木蓮寺の瑞泉院から阿須丘陵七国コースを唐沢川沿いにこのコースの起点となる阿須に向け歩きました。唐沢川までは普通の山道でしたが、川沿いの道になると林道として車が通行できるように整備され、伐採作業を行っている現場もありました。飯能市では、まだ林業が生業として行われていることが分かります。
帰路は、コース番号2から順に都県境に向けてダラダラと登りが続く道でした。途中、道の真ん中に横30cm程の楕円形、薄茶色の物体がありました。表面には皺が刻まれ、一部表面が剥がれ、白い中身が見えていました。棒で突いてみると柔らかく、スマホのアプリで調べるとノウタケでした。しかも、脳を連想させるこのキノコ、吃驚することに中身が白いときは汁物の具などとして食べられるとのことでした。
木蓮寺の西側の丘陵は入間市だけではなく飯能市と青梅市にも広がっています。その呼称も飯能市では阿須丘陵、青梅市では、霞丘陵と呼ばれており、それだけこの丘陵は昔から地域の人々の生活に密着していたことが偲ばれます。