ムラサキツバメ

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 1月下旬、風もなく、冬の日差しが暖かく感じられる日でした。蓬沢の南斜面での作業の休憩時間、目の前のアオキの葉にムラサキツバメの雌が止まり、直ぐに翅を拡げて日光浴を始めました。
 この時期、チョウとの出会いは珍しいのですが、この日は、その他、ムラサキシジミ、クロコノマチョウ、キタキチョウを見かけました。

 ムラサキツバメは、以前は近畿地方以西に生息していましたが、温暖化の影響で1990年代頃から徐々に東海、関東地方に進出し、今はそのほぼ全域にまで生息域が拡がりました。チョウの越冬の形態は卵、幼虫、蛹、成虫とありますが、このムラサキツバメは成虫で冬を越します。また、その越冬の仕方も独特で、日中、日差しがあり暖かい日には日向に出てきますが、それ以外の時はマテバシイ、アオキ、ヤツデなどの常緑広葉樹の雨風を凌げる葉表に雄雌が入り混じり、数頭から数十頭が集団で越冬します。

ムラサキツバメ

ムラサキツバメ