ウバタマムシ

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 午前中の下草刈りが早めに終わったので、花見の丘に行ってみました。6月初旬ですが、蒸し暑く、木陰の切り株に腰掛け、食事をしていると下から吹き上げてくる風が心地よく感じられました。遠くに広がる一面の茶畑を眺めていると、視界に右から左に翔ぶ昆虫の姿が入り、左手の林縁に着地しました。見ていると降り立った辺りの草が揺れ続けているので、興味を惹かれ見に行きました。

 草陰に隠れるようにジッとしていたのは、3~4cm位の始めて見る大型の甲虫で、調べるとウバタマムシでした。身近なタマムシの派手な外貌はなく、むしろ地味、タマムシも姥になるとこんな感じになるのか、と思わせるほどでした。このウバタマムシ、幼虫は、松の幹を穿孔して成長するので松材の害虫として知られていますが、近年、赤松林の減少に伴い、生息数も減っています。このため環境省(2015年)、埼玉県(2018年)は、これを準絶滅危惧2型に指定しています。

ウバタマムシ

ウバタマムシ